「猫がご飯を食べないで、おやつを食べるのはどうしてかな?」
「おやつばかりじゃ体を悪くするよね?ご飯を食べさせるにはどうしたら良いの?」
何事につけ好き嫌いの激しい猫は偏食になりがちな動物ではありますが、ご飯を全然食べないのにおやつは食べる、となると健康面が心配になってきますよね。

実際、猫がご飯を食べずにおやつを食べるのを容認していると、栄養失調や肥満、歯周病などにかかるリスクがあります。
内臓に負担がかかって、肝臓疾患等の重篤な病気を引き起こすこともあるので、猫が可愛くてもご飯の代わりにおやつを与えるのはやめましょう。
本記事では、猫が「ご飯を食べないでおやつは食べる原因」に言及し、今日からすぐ試せる対処法を伝授します!
この記事でわかること
・猫が「ご飯を食べないでおやつは食べる」4つの原因
・猫が「ご飯を食べないでおやつは食べる」ときの対処法
・ご飯を食べずにおやつばかり食べる猫|3つの健康リスク
・「ご飯を食べない猫」を病院に連れて行くかどうかの判断基準
最後まで読めば、「ご飯を食べずおやつは食べる」猫に、いま何をしてあげるべきなのかがわかります。
あなたの愛猫がご飯に関心がなくなったのはどうしてなのか?…猫の身になって考えながら読み進めて頂けたらとおもいます。
目次
1.猫が「ご飯を食べないでおやつは食べる」4つの原因

猫がご飯を食べないで、おやつを食べる原因は4つ考えられます。
猫が「ご飯を食べないでおやつは食べる」4つの原因
1.おやつを与えすぎている
2.キャットフードに飽きてしまった
3.キャットフードが酸化してまずくなっている
4.歯周病や口内炎で口の中が痛い
順番にみていきましょう。
1-1.おやつを与え過ぎている
猫がご飯を食べず、おやつは食べる原因として、真っ先に考えられるのは「おやつを与えすぎている」ことです。
おやつでお腹がいっぱいになってしまっているからです。
人間の子供でも、おやつをしょっちゅう食べていると、「ご飯はいらない」なんて言い出すことがありますよね。
猫も同じで、嗜好品であるおやつの方がそそる匂いがして美味しいので、与えられれば与えられるだけ食べてしまいます。
猫にとっておやつはプレミアムフードであり、『ご飯が食べられなくなるから、おやつはこのくらいでやめておこう』なんて猫はいないのです。
飼い主がむやみにおやつを与えていると、猫はご飯に興味を示さなくなります。
1-2.キャットフードに飽きてしまった
今あげている「キャットフードに飽きた」という原因も考えられます。
人間でも毎日同じメニューが続くと飽きますが、猫は人間以上に食べ物に対して飽き性だといわれています。
猫は元々単独で行動し、鳥や小動物を好きに狩猟して生きてきた肉食動物です。
その名残で味へのこだわりが強く、食べムラ(※)があるといった特徴があります。
(※)食べムラ:食べる時と食べない時があること
フードにも飽きやすいので、同じものが続くと興味がなくなり、違う匂いや味のするおやつばかり食べてしまうのです。
1-3.キャットフードが酸化してまずくなっている
猫がおやつは食べるのにご飯を食べない場合、「キャットフードが酸化してまずくなっている」可能性があります。
キャットフードは酸化すると味や風味が薄まり、まずくなるので、敏感な猫は受け付けなくなるのです。
フードは酸素と触れることにより酸化するため、パッケージを開封した瞬間から酸化が始まります。
そのため、規格の大きいキャットフードを使用していると、食べきるまでに時間がかかり酸化が進みやすくなります。
多頭飼いでないなら、猫が食べる量を考えてお徳用などは避け、小分けにパックされているフードや普通サイズのキャットフードを選んだ方が良いでしょう。
また開封後のキャットフードは、酸化防止のため、高温多湿を避け、空気を抜いてジッパー付きの保存袋などに移して保存するようにしてください。
猫が食べ残してしまったご飯は一定時間を過ぎたらさげて、その都度お皿を洗い、猫がご飯を食べる空間はこまめに掃除するように心がけましょう。
1-4.歯周病や口内炎で口の中が痛い
猫がご飯を食べず、おやつやスープ状のご飯しか食べないときの原因として心配なのが、「歯周病や口内炎で口の中が痛い」ケースです。
上手く噛めなかったり、噛むと痛いせいでドライフードを嫌がっている可能性があります。
おやつも食べない「食欲不振」状態なら他の病気も考えられますが、ご飯は食べなくてもおやつは食べる、水は飲むという場合は、口の中に原因があることが多いです。
人間でも、歯が痛いとき、口内炎ができてしまったときは、ヨーグルトやゼリー状のおやつでお腹を満たすことがありますよね。
猫がご飯を避けるのにおやつは食べるときは、歯が弱っていないか、口の中に異常がないかをチェックしてあげましょう。
ここもチェック!
【高齢猫は認知症の可能性がある】
高齢の猫が急にご飯を食べなくなった場合は、アルツハイマー型認知症の疑いがあります。
認知症の症状として食欲が大きく低下したかと思うと、急に食欲旺盛になったりすることがあるのです。その影響でご飯を食べなくなったかと思うと、おやつをムシャムシャ食べ出したりします。
認知症の場合は、ご飯を食べない以外にも夜中に大声で鳴いたり、粗相をしたり、徘徊をしたりするなどの症状がみられます。猫は夜行性と思われがちですが、本来は夕暮れと明け方が活動時間なので、夜間に全く寝ないなどの症状も認知症の可能性としてチェックしましょう。
猫が高齢で認知症が疑われる場合には、早急に動物病院を受診してアドバイスを貰うようにしてください。
2.猫が「ご飯を食べないでおやつは食べる」ときの対処法

猫が「ご飯を食べないでおやつは食べる」ときの対処法を5つご紹介します。
猫が「ご飯を食べないでおやつは食べる」ときの対処法
1.「ご飯」を食べないときは「おやつ」もあげない
2.ご飯をふやかして与えてみる
3.猫の好きなものをご飯にトッピングする
4.猫の好きな汁をご飯にかける
5.キャットフードを変える
それぞれ解説していきましょう。
2-1.「ご飯」を食べないときは「おやつ」もあげない
ご飯はたべないがおやつを食べる猫には、「ご飯を食べないならおやつもあげない」対処法が有効です。
前述のように、おやつでお腹をいっぱいにしている可能性があるからです。
ご飯を食べないからといって、心配してさらにおやつを与えてしまう飼い主がいますが、それではいつまでたっても、猫はご飯に興味を示しません。
『無理して食べなくても、待っていれば好きなおやつがもらえる』と認識してしまうからです。
ご飯を食べなくてもおやつは食べるのであれば、病気の心配はまずありませんので、飼い主側も少し我慢して、代用のおやつを出さないようにしましょう。
「それしか食べるものはないよ」と示して、猫が諦めて空腹になり、ご飯を食べるのを待つことです。
嗜好品のおやつは食べなくてはいけないものではないので、ご飯を食べたらご褒美にあげる、といった工夫をして与えると良いでしょう。
2-2.ご飯をふやかして与えてみる
ご飯(キャットフード)を、お湯でふやかして猫に与えると食べるかもしれません。
ふやかすことでドライフードに風味が出て、猫の好む匂いが出ます。
元々小動物を捕まえてその場で食べる動物だった猫は、冷たいものよりも体温程度に温かくなったものを好む傾向にあります。
そのため、お湯をかけて温まったご飯に興味を示しやすいのです。
また、ふやかして柔らかくなったご飯なら、歯が弱っている猫でも食べやすいでしょう。
ただし、熱湯をかけてしまうとキャットフードに含まれている栄養素が壊れてしまうことがあるので注意が必要です。
ドライフードに手で触れるくらいのぬるま湯をかけて、数分ふやかしてから与えることがポイントです。
2-3.猫の好きなものをご飯にトッピングする
好きなものをキャットフード(ご飯)にトッピングすることで、猫が食べてくれる可能性があります。
おやつの匂いに惹かれる猫なら、好物の匂いがするご飯に興味を示すはずです。
猫にとって美味しそうな見た目と匂いのする缶詰やレトルトを、普段のご飯にトッピングしてみましょう。
そのままかけて効果がない場合は、缶詰やレトルトを電子レンジで少し温めると匂いが出やすくなるので試してみてください。
また、昨今では、猫用にふりかけタイプのトッピングが多く売られていますので、そちらを使ってみるのも一案です。
選ぶポイントとしては、人口添加物がなるべく入っていないナチュラルなものをチョイスしましょう。
2-4.猫の好きな汁をご飯にかける
猫の好きな匂いのする汁を手作りしてキャットフード(ご飯)にかけることで、猫が食べてくれる可能性があります。
汁の匂いがご飯からすることで、猫が興味を示します。
また、汁によってご飯が温まり、やわらかくふやけることで食べやすくなります。
猫に喜ばれる汁系のものとしては、鶏のささみや胸肉のゆで汁がおすすめです。
肉より魚を好む猫なら、かつお節や煮干しのだし汁も良いでしょう。
この場合も、あまり熱い汁をかけるとキャットフードに含まれている栄養素が壊れてしまうことがあるので注意してください。
ぬるま湯程度の熱さの汁をかけ、数分置いてから猫に与えるようにしましょう。
2-5.キャットフードを変える
キャットフードを変えると、途端に猫がご飯を食べるようになることがあります。
同じ味に飽きていた場合、フードが酸化してまずくなっていた場合は、味の違う新鮮なキャットフードになっただけで食いつきが変わります。
ここまでご紹介した、ふやかしたり、トッピングしたり、汁をかけたりといった方法を試しても猫がご飯を食べない場合は、そのキャットフードを猫が気に入っていない、あるいは飽きてしまった可能性が高いです。
たとえば、今のキャットフードのたんぱく源がチキンなら魚系にしてみるなど、猫にも匂いや味の違いがわかるような変え方をすると、興味を持つ可能性があります。
他にも、新鮮な鶏肉やサーモンを使っているキャットフードなど、「これまでと違う」ということを念頭に置いて、キャットフードの変更を試みてください。
購入して猫が食べないと困るということでしたら、まずはサンプルを取り寄せることから始めても良いでしょう。
ここもチェック!
【キャットフードを頻繁に変えすぎるのもよくない】
ご飯を食べない猫の対処法として「キャットフードを変える」ことをご提案しましたが、キャットフードを頻繁に変えすぎるのもよくないので覚えておいてください。
なぜなら…
新しい味にしか興味を示さない、わがままで偏食の猫になってしまう可能性があるのです!
食べたと思ったら、飽きてきたので次の味、また飽きてきたので違う味…と頻繁に変えていると、おやつと同じで、猫は『これ食べなくてもまた違う味のご飯が食べられる』と認識してしまいます。
また、キャットフードによって含まれている栄養素や成分が違うので、しょっちゅう変えていると胃腸に負担がかかり、下痢や嘔吐などの症状をおこしやすくなります。
さらに、皮膚炎や消化器症状などの健康トラブルが起きた時に、原因が掴みにくくなってしまう可能性があります。フードを頻繁に変えた事が原因なのか、食物アレルギーがあるのかなどがはっきりしなくなってしまう事があります。
キャットフードを変えて興味を示しても、すぐまた猫が食べなくなる場合は病気の可能性もありますので、動物病院を受診してアドバイスを貰うようにしましょう。
3.ご飯を食べずにおやつは食べる猫|3つの健康リスク

ご飯を食べず、おやつばかり食べている猫には、3つの健康リスクがあります。
「ご飯」を食べずに「おやつ」ばかり食べる猫の健康リスク
1.栄養素不足で「栄養失調」になる
2.カロリーオーバーで「肥満」になる
3.食べかすから菌が繁殖して「歯周病」になる
それぞれ詳しくみていきましょう。
3-1.栄養素不足で「栄養失調」になる
猫がご飯を食べずにおやつだけを食べていると、栄養失調になるリスクがあります。
ご飯を食べないせいで、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足してしまうのです。
栄養素は、免疫をあげたり、エネルギーに変えたり、体に必要な赤血球を作ったりなど、様々な役割を担います。
栄養素がバランスよく配合されているご飯(キャットフード)を摂らず、おやつだけを食べていると、健康が維持できなくなります。
栄養失調の症状は次のようなものです。
・体重が減る
・毛並みが悪くなる
・成長不良
妊娠中や授乳期の猫が栄養失調になってしまうと、子猫にも悪影響があるので注意が必要です。
3-2.カロリーオーバーで「肥満」になる
ご飯を食べずにおやつを食べる猫は、カロリーオーバーで肥満になるリスクがあります。
おやつは脂質や糖分の多いものがほとんどなので、肥満を招きやすいのです。
肥満になってしまうと、体が重たく運動不足になって、筋力が低下するほか、高血圧や関節炎などを引き起こします。
また肥満は、内臓に負担がかかることから、次のような病気を発症させる引き金になります。
・糖尿病
・心臓疾患
・肝臓疾患
猫も中高齢を迎えると1日に必要とするエネルギーが若いころから比べると低下します。
そんなには食べさせていないと思っても、若い頃と同じ量のおやつを与え続けると、肥満になってしまう可能性があります。
一度肥満になってしまった猫をダイエットにより減量させるのは想像以上に大変です。
3-3.食べかすの菌が繁殖して「歯周病」になる
おやつをたくさん食べる猫は、歯周病にかかりやすくなります。
おやつは食べかすが歯にくっついて残りやすく、その食べかすを栄養源として細菌が繁殖して歯垢→歯石となり、歯周病の原因になってしまうのです。
人間も甘いおやつを食べ過ぎると、むし歯や歯周病など口内の病気になりやすいですよね。
実は猫は、むし歯にはなりにくい動物といわれています。
これは、猫の口の中の構造がむし歯菌の住みにくい環境にあるせいですが、一方で、猫は他の動物と比べて歯周病になりやすい特質を持っています。
歯周病が進行すると、歯の根の部分に感染が進んで細菌が歯を支える骨を溶かし、ひどいときには、目の下の皮膚に穴があいてしまったりすることもあります。 こうなると、痛みを隠しがちな猫も我慢ができないほどの激しい痛みが出て、ぱったりとご飯を食べなくなってしまいます。
4.「ご飯を食べない猫」を病院に連れていくかどうかの判断基準

おやつばかり食べている猫の健康リスクについて解説しましたが、飼い猫の様子に不安を感じても、病院に連れて行く程のことなのかどうか迷ってしまうことがあるかと思います。
そこでこの章では、「ご飯を食べずおやつは食べる猫」を病院に連れていくかどうかの判断基準を明示しておきます。
「ご飯を食べずおやつは食べる猫」を病院に連れていくかどうかの判断基準
1.「栄養失調かも?」見た目で明らかに痩せていたら病院に連れて行く
2.「肥満かも?」脂肪が付き腹部が垂れ下がっていたら病院に連れて行く
3.「歯周病かも?」猫の口臭が気になるときは病院に連れて行く
順に説明していきます。
愛猫の病気を見逃さないように、判断基準をしっかり把握しておきましょう。
4-1.「栄養失調かも?」見た目で明らかに痩せていたら病院に連れて行く
猫の見た目から明らかに痩せ細っていたり、背骨がゴツゴツ見えるほど痩せていたら、迷わず動物病院に連れていってください。
栄養失調の疑いが高いです。
栄養失調の「痩せる」以外の症状は次のようなものです。
筋肉が削ぎ落ちる | 栄養不足で、体のエネルギーが足りなくなり、体重減少と共に筋肉が落ちてしまう |
毛並みが悪くなる | 栄養不足で毛並みに艶がなくなりパサパサになったり、毛が抜けて不揃いになってしまう |
成長不良 | 成長時期の猫が、栄養失調になると、成長が止まり、発達が不完全になる |
猫にこのような症状が表れたら栄養失調や、栄養失調からくる病気の可能性が高いので、なるべく早く獣医に診せましょう。
4-2.「肥満かも?」脂肪が付き腹部が垂れ下がっていたら病院に連れて行く
肋骨に触れないほど猫の体に脂肪が付いて、横から見たとき腹部が垂れ下がっていたら、肥満かもしれません。
早めに病院を受診しましょう。
猫の肥満に関して、猫図鑑などに書かれている、「この品種は〇〇~〇〇kg」という表記と比べる人がいますが、それは参考にはなっても、あまりあてに出来ません。人間と一緒で猫にも個体差があるからです。
普段から猫を抱いたり、触れたりしている飼い主なら、もっと簡単に猫の体型の変化が判断できます。 次のような変化が見られたら、肥満の兆候があるとみて間違いないでしょう。
・体が厚い脂肪に覆われて肋骨が触りにくい
・腰のくびれがなくなってきた
・横からみたとき腹部が垂れ下がっている
肥満は前述のような恐い病気の引き金になります。
早めに病院に連れて行って、獣医のアドバイスを受けましょう。
4-3.「歯周病かも?」猫の口臭が気になるときは病院に連れて行く
おやつ好きの猫の口臭が気になるときは、歯周病や口内の病気の発症が考えられます。
早めに病院を受診しましょう。
歯周病や口内炎などの病気にかかった猫の、口臭以外の症状は以下のようなものです。
・ よだれが多くなる、またはよだれで前脚が濡れている
・ 食べにくそうにしている。硬いフードは食べない
・ 目の下の頬部や歯茎が赤く腫れてくる
・ 目の下の頬部や歯茎から血や膿が出る
・ 歯がぐらついている
・ 歯が抜ける
・ 鼻水やくしゃみを頻繁にする
歯周病が進行すると、細菌が歯を支える骨を溶かし、目の下の皮膚に穴があいたり、血や膿が混ざった鼻水が出るなどの症状がみられ、猫は激しい痛みを感じるようになってしまいます。
そこまで進行する前に、早めに動物病院へ連れて行き、速やかに治療に入ることが重要です。
5.おやつ好きの猫には定期的に動物病院で健康診断を受けさせましょう

ご飯よりおやつを好む猫には、定期的に動物病院で健康診断を受けさせましょう。
猫の飼い主にとって、室内で過ごす猫をキャリーバッグに入れて病院に連れて行く、というのは普段散歩で外に出る犬を連れて行くよりもハードルは高いでしょう。
しかし人間と同様に、健康診断は猫の病気の予防、早期発見につながります。
栄養失調や肥満も血液検査などで早期発見をして対処することができます。
猫には自分の痛みや不調を隠そうとする習性があり、何らかの強い症状が出てしまったときには、すでに病気が進行してしまっている場合も少なくありません。
前述の歯周病の痛みも、猫が辛さを我慢して隠すので飼い主は見落としがちなのですが、定期的に検査をしていれば手遅れになりません。
健康診断では「身体検査」、「血液検査」、「尿検査」などを組み合わせて、総合的に健康状態を診断するので、猫が隠している病気が見つけやすく、早期に治療できるのです。
ここでは、『おやつ好きな猫の飼い主が知っておくべき健康診断の3つのポイント』を挙げますので押さえておいてください。
・健康診断の頻度は年齢に応じて変える
・診断の際は健康管理についても相談する
順にみていきましょう。
5-1.健康診断は猫が若くて元気なときこそ重要
「うちの猫はまだ若いから」という飼い主もいますが、若くて元気なときこそ健康診断を受けておいた方が良いです。
正常なデータをとっておくことで、何か症状が出たとき、比較して異常が見つかりやすくなります。
健康な状態での、身体検査をはじめ、血液や尿、便、レントゲン、超音波などの検査数値を記録しておくことで、不調な時の診断の手がかりになるのです。
また、前述のように猫は痛みや不調を隠す習性があるので、飼い主から見て変わりなく元気でも、どんな病気を患っているかわからない所があります。
猫を長生きさせるためには、若くて元気でも、定期的な健康診断は怠らないのが理想です。
5-2.健康診断の頻度は年齢に応じて変える
健康診断の頻度は、下記表のように猫の年齢に応じて変えてください。
年齢が上がるにつれて、病気を発症するリスクが高まるからです。
0才〜5才(子猫〜成猫期) | 年に1回 先天性の病気や若い猫に多い尿石症の恐れがある |
6才〜10才(シニア猫期の入り口) | 半年に1回 腫瘍や歯周病などの発生の恐れが高まる |
11才以上(シニア猫期) | 半年に1回以上 腎臓病や癌などのリスクが高まる |
頻度は猫の健康状態によっても違ってくるので、詳しくはかかりつけの動物病院に相談してください。
5-3.診断の際は健康管理についても相談する
健康診断の際は、獣医に愛猫の健康管理についても相談するようにしましょう。
猫が病気にかかるリスクは、自宅での健康管理で軽減することができます。
ご飯をたべず、おやつばかり食べることについても専門家のアドバイスで改善が期待できます。
食事以外にも、環境やストレス、排泄に関する相談(不適切な排泄、スプレー行為)など、気になることをあらかじめメモしておいて、健康診断の際に相談すると良いでしょう。
生活環境がわかるような写真や動画を撮って見せるとスムーズに伝えられるでしょう。
検査だけでなく、獣医から日々の健康管理についてアドバイスを貰えることも健康診断を受ける大きなメリットになりますので、大いに活用してください。
いかがでしょう。
健康診断を定期的に受けることは、猫の命と幸せを守ることにつながります。
愛猫が病気と無縁の楽しい暮らしを続けられるように、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
6.まとめ
猫がご飯を食べずおやつを食べる原因は4つ考えられます。
・おやつを与えすぎている
・キャットフードに飽きてしまった
・キャットフードが酸化してまずくなっている
・歯周病や口内炎で口の中が痛い
今日から試していただきたい対処法は5つあります。
・「ご飯」を食べないときは「おやつ」もあげない
・ご飯をふやかして与えてみる
・猫の好きなものをご飯にトッピングする
・猫の好きな汁をご飯にかける
・キャットフードを変える
猫がご飯を食べずおやつばかり食べていると、栄養失調や肥満、歯周病になるリスクがあります。
放っておくと、糖尿病の原因になったり、肝臓や心臓の重い病気を引き起こす可能性もありますので、上記の策を講じても猫がご飯を食べない場合は、なるべく早く動物病院を受診するようにしてください。
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