「ウチの猫は猫草を食べないのだけど大丈夫かな?食べさせる方法ってある?」
「猫草を食べないと何か問題が起きる?栄養面は?毛玉ケアになるって聞いたのだけど…」
日々のケアになると聞いて猫草を買ったのに、愛猫が猫草に見向きもしないと心配になってしまいますよね。
結論からいうと、猫が猫草を食べなくても全く問題はありません!
肉食動物である猫は、草を食べないからといって栄養分が不足するようなことはありません。
また、猫草には、嘔吐を誘発して毛玉を吐かせる作用があるといわれていますが、猫は本来、草を食べなくても自然に毛玉を吐ける動物なのです。
そもそも「猫草」という植物は存在しません。多くの猫が好んで食べるイネ科の植物をまとめて「猫草」と呼んでいるだけなのです。
ですから、猫草嫌いな猫もいて当然で、それを心配したり無理に食べさせる必要はありません。
本記事では、猫と猫草について「食べなくても平気な理由」や「食べたがる理由」など様々な角度から解説します。
また、猫草を食べない猫のために「必要なケア」や「代わりになる食材」も紹介していきます。
この記事でわかること
・猫が猫草を食べなくても平気な理由
・【4つの有力説】猫が猫草を食べたがる理由
・猫草を食べない猫に必要なケア
・「猫草の代わりになる草」と「食べさせてはいけない草」
最後まで読めば、猫と猫草の関係が理解できて、猫草を食べない猫に何をしてあげると良いか判断できるようになります。
愛猫がずっと元気で幸福に過ごせるように、猫の気持ちも想像しつつ読み進めて貰えたらと思います。
目次
1.猫が猫草を食べなくても健康上問題はない
まず最初に、「猫が草を食べなくても平気な理由」を詳しく説明します。
また、猫草を用意していて愛猫に食べさせたい飼い主さんに向けて、猫が「猫草を食べないからといってしてはいけない3つの行動」も解説していきます。
1-1.愛猫が猫草を食べなくても平気な理由

猫草を食べなくても平気な理由 |
猫は肉食動物なので 草を食べなくても栄養分は不足しない |
冒頭で述べたように、猫が猫草を食べなくても、健康上に問題はないので心配ありません。
肉食動物である猫は、草を食べないからといって何かの栄養分が不足するような動物ではないからです。
たとえば兎のような草食動物は、牧草からエネルギーをつくるので、ビタミンの元となる草を必ず与えなくてはなりません。
しかしながら猫は肉食動物なので、キャットフードを普通に与えていれば、特段、草でビタミンを補う必要はないのです。
猫草には、嘔吐を誘発して毛玉を吐かせたり、繊維質で便秘を予防するなどの作用があるといわれていて、それは間違いではありません。
ただ、猫は本来、草を食べなくても自然に毛玉を吐いたり、便を排泄したりできる動物なので、『絶対食べさせなくてはいけない』というほどのことはないのです。
ですので、猫草に興味を示さない猫に、無理に与える必要はありません。
無理強いすると、ストレスを感じて体調を壊すなど、健康を害する猫もいます。
子猫は草で消化不良を起こしてしまうことがあるので、成猫になるまで与えないように指導している獣医もいるくらいです。
もちろん、猫草に良い作用があるのも事実なのですが、敢えて与える必要はないということです。
1-2.愛猫が「猫草を食べないから」といってしてはいけない3つの行動

猫草を無理に与える必要はないことはご理解いただけたかと思います。
それでも、猫と暮らしていれば、
「愛猫のために猫草用意したから、1度は食べさせてみたい!」
「ちょっと食べさせたら、だんだん興味を示してきた感じ」
といった場合があるかもしれません。
ここでは、愛猫が「猫草を食べないから」といってしてはいけない3つの行動を述べておきます。
1-2-1.猫の好きなだけ食べさせない
たまに猫が猫草に興味を示したからといって、好きなだけ食べさせてはいけません。
1日の食べる量を決めて与えないと、猫が体調不良を起こしてしまいます。
一般的に猫に与えて良い猫草の量は、『1日数本』が目安です。
時間でいうと5分ほどで、それ以上食べ続けさせないようにしましょう。
肉食動物の猫は、草を上手く消化できないため、量が多いと嘔吐を誘発して体に負担がかかります。
また、イネ科の植物である猫草は硬いため内臓を傷つけやすくなります。
猫草は、1日の食べる量を「数本」と決めて、それ以上与えないように注意しましょう。
1-2-2.出しっぱなしにしない
猫が食べないからといって、猫草を出しっぱなしにしないでください。
出しっぱなしにしていると、興味を示した猫は食べ過ぎたり、絶え間なく齧って部屋を散らかしたりしてしまいます。
人間の子供でも、常にお菓子が見えるところに置いてあると、お腹が空いていなくても手を伸ばしてしまいますよね。
同じように、猫も生活スペースに猫草が出ていると、つい齧りたくなって、いつまでも舐めたり、齧ったりしてしまいます。
結果、体調不良を起こすことも少なくありません。
猫草はリビングなど室内空間に出しっぱなしにせず、片付けて、与えるときだけ猫の前に出すというルールを作りましょう。
1-2-3.お手入れをしていない猫草を与えない
猫がなかなか食べないからといって、時間の経ったお手入れをしていない猫草を食べさせてはいけません。
猫に食べさせる猫草ですが、それ自体にもお手入れが必要です。
カビが生えたり菌が繁殖したり枯れてしまった猫草を食べると、猫が感染性腸炎など消化器系のトラブルを招き、体調不良を起こしやすくなります。
鉢植えの土の表面が乾いたら、水をやりましょう。
過度に与えると根腐れが起きてしまうので、ほかの植物と同様に水分量に注意が必要です。
また、枯れて変色した部分や、硬くなった葉は猫の胃腸によくないので、丁寧に切って取り除くようにしてください。
寒すぎたり日光が不足したりすると枯れやすいので、なるべく日当たりのよい場所において日光を与えるようにしましょう。
猫草には肥料は必要ありません。よく育つようにと肥料をあげてしまうと逆に枯れやすくなるので注意してください。
ここもチェック!
【猫草を食べた猫に異変が起きた場合は動物病院を受診する】
猫が猫草を食べた後に嘔吐したり、排便や排泄の量や回数が増減した場合、体調を崩しているか、体質的に猫草が合っていないことが考えられます。
上記の様な症状がみられた場合、適切な処置が必要になりますので、すぐに猫草を食べるのをやめさせ、動物病院を受診するようにしてください。
2.【4つの有力説】猫が猫草を食べたがる理由

そもそも、肉食動物である猫がどうして草を食べるようになったのでしょうか?
実は、猫が猫草を食べる理由は、まだ解き明かされていないのです。
ただ、こうじゃないか?という信憑性のある説が幾つかありますので、ここで紹介したいと思います。
猫が猫草を食べる理由は…? |
胃の粘膜を刺激して「毛玉を吐き出すため」 |
草の繊維質で「便秘を予防するため」 |
葉酸で「ビタミンを補給している」 |
好きな食感が「ストレス解消になる」 |
猫が意識しているかどうかは定かではありませんが、多少ともこのような効果があることは知られていますので、飼い主として把握しておきましょう。
2-1.胃の粘膜を刺激して「毛玉を吐き出すため」
猫草は、猫の胃の粘膜を刺激して「毛玉を吐き出しやすくする」といわれています。
草のチクチクとした先端が胃を刺激し、嘔吐によって毛玉の排出を促すのです。
猫は毛づくろいをした毛を飲み込んでしまいやすく、それが胃や腸などの消化器に詰まると、食欲不振になったり、胃腸の病気を引き起こすリスクがあります。
また、場合によっては開腹手術で取り除かなければいけないケースもあります。
ほとんどの猫は、飲み込んだ毛玉を自然に上手く吐き出すので問題ないのですが、多過ぎる毛玉を飲み込んだ猫や、吐き出すのが下手な猫にとっては、猫草が役立つのかもしれません。
実際、野生のライオンやトラなどネコ科の動物は、丸飲みした獲物の不必要な部分(骨や毛)を草を食べて吐き出すので、この説は信憑性が高そうです。
2-2.草の繊維質で「便秘を予防するため」
猫が草を食べるのは、草の繊維質で「便秘を予防するため」だといわれています。
肉食の動物は基本的に繊維質をあまり摂らないので、便秘になりやすい体質なのです。
便秘予防に食物繊維が効くというのは、人間も一緒ですよね。
猫草の繊維質は、体内に溜まった毛玉を便と一緒に排出する役割も果たすようです。
一説には、猫は便秘でお腹が張るなど苦しい感覚があると、本能的に草を求めるともいわれています。
2-3.葉酸で「ビタミンを補給している」
猫が草を好んで食べるのは、「ビタミン補給をするため」という説もあります。
草に含まれている微量の葉酸から、ビタミンが摂取できるのです。
葉酸に含まれるビタミンは貧血予防に効果があり、人間も葉酸が不足すると貧血症になることが知られています。
貧血になりがちな妊婦さんに、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜の摂取が推奨されているのをご存知の方も多いのではないでしょうか。
同様に、猫も葉酸を摂らないと貧血になりやすいといわれています。
ただ、それは野性の猫に関していえることで、飼い猫の場合、キャットフードに必要なビタミンがしっかり含まれているので、草を食べなくても葉酸不足になる心配は無用です。
2-4.好きな食感が「ストレス解消になる」
猫は、草の食感が好きで、噛むことが「ストレス解消になっている」可能性があります。
普段食べ物を丸飲みする猫が、猫草に関してはすぐに飲み込まず、噛むのを楽しんでいるフシがあるからです。
猫は犬に比べて食感を重視する動物だともいわれています。
草はカシカシとした独特の食感なので、それが猫にとって刺激でもあり、噛むことに喜びを感じるのでしょう。
これは飼い猫が好む食感の猫のおやつでも代用できます。
また、室内飼いでは自然に触れ合う機会がほとんどなく、それが野性の本能を持つ猫にはストレスになっていることがあります。
猫草のような植物を齧ったり触ったりすることで、猫は自然の解放感を味わおうとしているのかもしれません。
3.猫草を食べない猫に必要なケア
『猫草を食べない猫にしてあげると良いケア』を解説します。
猫草を食べない猫に必要なケア |
毛玉対策にブラッシングをする |
便秘対策にマッサージをする |
食べない猫に…というのは不足しているかもしれないというだけで限定ではありません。 猫草を好む猫にも喜ばれるケアですので、ぜひ愛猫とのスキンシップに取り入れて貰えたらと思います。
3-1.毛玉対策にブラッシングをする

猫の毛玉対策に、こまめにブラッシングをしてください。
定期的にブラッシングをすることで、毛づくろいで口から体内に入る抜け毛を減らし、胃や腸に毛玉が詰まるリスクを減らせます。
頻度は短毛種猫なら1日1度、長毛種猫なら1日2度が目安です。
加えて月に一度程度シャンプーをしてあげると、格段に抜け毛が減らせます。
ブラッシングのブラシは、アンダーコートブラシや、獣毛ブラシがおすすめです。犬猫用のグッズが販売されているお店やネットでも入手できると思います。
ラバーブラシのようにシリコンなどでできているものは安価で入手しやすいですが、毛が絡んで猫を痛がらせたり、猫の皮膚にダメージを与えやすいので避けてください。
ブラッシングは、猫と飼い主の大切なコミュニケーションの時間にもなります。 猫が喜びを感じるように、やさしく行ってあげましょう。
3-2.便秘対策にマッサージをする

「猫草を食べないせいかウチの猫、便秘気味かも…?」と思ったら、お腹のマッサージをしてください。
3-2-1.猫が3日以上排便しなければ便秘の疑い
猫が丸3日以上排便していなければ便秘の可能性があります。
猫は一般に1日に1〜2回程度、排便をします。
また、回数的には普通に排便していても、硬くてコロコロとした小さな便や絞り出したような細長い便が少量、といった場合は、まだ便が腸内に残っている糞詰まり状態かつ大腸の動きが鈍っている可能性もあります。
健康な便は充分な水分を含んでいてツヤのあるものです。
便秘の疑いがあるときは、まずキャットフードを水分多めのものに替えたり、水分をいつもより多く摂らせるようにします。
また、適度な運動も大切です。
そして、次に説明するようなマッサージを施してあげましょう。
3-2-2.手順を解説!飼い主との絆が深まる便秘対策マッサージ
毎日のスキンシップに気持ち良いマッサージを取り入れると、便秘予防の効果だけでなく、飼い主と猫の絆が深まります。
飼い主の膝の上や、普段使用しているキャリーの蓋を外し、その中で行うと安心してもらえるかもしれません。
マッサージは目安として1日5分〜10分、次のような手順で行います。
<準備>
飼い主の爪は猫を傷つけないように短くしておきます。
また、冷たい手でいきなり触れると猫が驚きますので、手を少し温めておくと良いでしょう。
<ステップ1:猫をリラックスさせる>
猫が怖がったり、抵抗感を持たないようリラックスした状態をつくりましょう。
まずは、猫の頭をやさしく撫でてあげるところから始めます。
前足、背中、しっぽ、後ろ足の順でゆっくりと場所を変えて、やさしく撫でていきます。
<ステップ2:脇腹を揉む>
猫がリラックスしてきたら、そっと脇腹を揉みます。
手を前後に動かしながら、脇腹からお腹へと移動させていきます。
おなか全体を揉みながら腸を刺激していくのですが、このとき力が強くなりすぎないよう、あくまでも猫が気持ち良いくらいの力を意識してください。
強い力で押すと猫が嫌がって、マッサージを好まなくなってしまいます。
<ステップ3:お腹を時計回りに撫でさする>
猫が充分に脱力しているのを確認して、横向きや仰向けにし、指先で「の」の字を描くように時計回りにおなかを撫でさすります。
猫が嫌がるようなら、お腹を触るのをやめて後ろ足の付け根のあたりを背中側から揉んであげます。
安心しているか確認してお腹を再び撫でるなど、猫の様子を見ながらケアしていきます。
※マッサージは猫が嫌な気持ちにならないよう配慮して行うことが大切です。
継続的に実施できるように、コミュニケーションをとりながら、飼い主自身もリラックスして行ないましょう。
ここもチェック! 【便秘が重症の場合は動物病院を受診する】 水分を多めに摂って、お腹のマッサージを行っても、猫の便秘症状が改善しない場合は、動物病院を受診してください。 単なる便秘ではなく、他の病気が隠れていることも考えられます。 猫の便秘対策としては、ペット用の整腸剤やサプリ(乳酸菌の粉末など)、猫用ミルク、浣腸等が販売されています。 しかしながら、それらは勝手に使用すると猫の体に合わないせいで胃腸を壊してしまう可能性があります。浣腸を無理やり入れて腸が破れ死亡してしまった例もあるので、個人の判断で使用することはおすすめできません。 大腸癌など重篤な病気の早期発見のためにも、便秘が治らない猫にどんな処置をするかは自分で判断せず、獣医の診断を仰ぐようにしましょう。 |
4.一覧で解説!「猫草の代わりになる草」と「食べさせてはいけない草」

最後に、「猫草の代わりになる草」と、猫が欲しがっても「絶対食べさせてはいけない草」について解説します。
猫の飼い主さんなら知っておくと必ず役立つ情報ですので、しっかり読んで把握しておいてくださいね。
4-1.猫草の代わりになる植物や野菜
猫草の代わりになる「草」は、家の中にも散歩道にも様々に存在しています。
猫草と同じように「便秘対策やビタミン補給効果が期待できる野菜」、「おもちゃとして猫のストレスの解消になる植物」、「良い香りに猫が癒されるハーブ」の3種に分けた下記の一覧表をご覧ください。
猫草の代わりになる食材
<葉物野菜類> ※ビタミンや繊維質が含まれるので猫草の代用としておすすめ!
レタス(サニーレタス) | 刻んで少量をそのままあげるか、キャットフードに混ぜる |
大根の葉っぱ | 葉つきの大根の葉っぱの部分をそのまま与える |
水菜 | 5〜6センチに刻んでそのままあげるか、キャットフードに混ぜる |
さつまいも | 必ず蒸して少量をカットして与える |
<道端に生えている植物> ※いたるところに生えているのですぐ見つけられる!
エノコログサ(猫じゃらし) | 名前の通り、猫がおもちゃとして遊びたがる草。猫草と同類のイネ科植物なので遊びながら食べられる |
<ハーブ> ※匂いに惹かれる猫が多い。庭やベランダで簡単に育てられる!
レモングラス | 猫草と同じイネ科のハーブ。一説では猫は柑橘系の匂いを嫌がるといわれているが、これは好きな猫が多い |
キャットミント(ネペタ) | キャットミントでも色々種類があるが、猫が一番好むのはキャットニップ(イヌハッカ/チクマハッカ)と呼ばれるハーブ。葉や茎を切った時の香りに喜ぶ猫が多い |
※ただし、道端に生えているような草に関しては、猫を駆除するために除草剤などが撒かれている場合もあるので注意が必要です。
4-2.注意!猫に食べさせてはいけない植物
愛猫が猫草を食べなくても、代用品が豊富にあるのがわかって安心されたのではないでしょうか。
ただ注意して欲しいのは、猫が欲しがったとしても食べさせてはいけない危険な植物も多々あるということです。
下記に「猫に食べさせてはいけない植物」を科目に分けてまとめましたので、見落としのないようチェックしてください。
猫に食べさせてはいけない植物
ユリ科
・テッポウユリ ・オニユリ ・コオニユリ ・カサブランカ ・チューリップ など | 腎機能が破壊され、急性腎不全を引き起こす可能性がある。 【主な症状】 嘔吐、流涎、尿量低下、脱水症状 |
ナス科
・ナス ・トマト ・プチトマト ・ホウズキ ・じゃがいも など | ナス科の植物に含まれるアルカロイドという成分に毒性がある。 【主な症状】 嘔吐、下痢、呼吸困難、血便、麻痺、痙攣 |
ツツジ科
・ツツジ ・しゃくなげ ・サツキ など | ツツジに含まれるグラヤノトキシンという成分に、 細胞が興奮状態にする作用があり、中毒を引き起こす。 【主な症状】 嘔吐、下痢、流涎、元気消失、不整脈 |
サトイモ科
・カラー ・ポトス ・スパティフィル ・アイビー ・フィロデンドロン ・ディフェンバキア など | サトイモ科の植物に含まれるシュウ酸が、 口の中の痒みや痙攣などの神経症状を引き起こす。 【主な症状】 口の中の痒み、流涎、気道閉塞、痙攣 |
季節の花
紫陽花 | アジサイのつぼみ、葉、根には青酸配糖体と呼ばれる物質が含まれている。 【主な症状】 嘔吐、原理、元気消失、痙攣、麻痺 |
朝顔 | 朝顔にはファルビチンとコンボルブリンと呼ばれる有害成分が含まれている。 【主な症状】 嘔吐、下痢、血圧低下 |
ポインセチア | ポインセチアはトウダイグサ科の植物でフォルボールと呼ばれる毒が含まれている。 【主な症状】 嘔吐、下痢、皮膚炎 |
猫は食べる気がなくても、木で爪とぎをしたり、花をいじって遊んだりする流れで、毒になる葉や茎を舐めたり齧って体内に入れてしまうことがあります。
ガーデニングが趣味だったり、植物や花を部屋に飾っている方は特に注意が必要です。
ここもチェック! 【猫が中毒性のある植物を食べてしまったら直ちに動物病院を受診する】 もしも猫が中毒性のある植物を食べてしまったら、直ちに動物病院を受診しましょう。 植物の中毒症状はすぐに表れないこともあるので迷うかもしれませんが、放っておくと手遅れになって、ひどいときは死を招く可能性があります。 無理に吐かせようとするなど自己判断で処置を講じるのも、かえって症状が悪化してしまうことがあるので危険です。 動物病院に連れていく際は、いつ、何を、どのくらいの量、食べたかを獣医さんにできるだけ正確に伝えることが重要になります。 わかる範囲でメモにとっておくなど、なるべくスムーズに伝えられるようにしましょう。 |
5.まとめ
猫が猫草を食べなくても、健康上に問題はないので心配ありません。
敢えて猫に猫草を食べさせるときには、次のようなことに注意しましょう。
・猫の好きなだけ食べさせない
・出しっぱなしにしない
・お手入れをしていない猫草を与えない
猫が猫草を食べたがるのには4つの理由があるといわれています。
・胃の粘膜を刺激して「毛玉を吐き出すため」
・草の繊維質で「便秘を予防するため」
・葉酸で「ビタミンを補給している」
・好きな食感が「ストレス解消になる」
<外部からの刺激によるストレス>
・来客
・大きな音や振動
猫草を食べない猫にはこれらのケアが足りていない可能性がありますので、ブラッシングやマッサージで補ってあげましょう。
また、猫草の代わりになる植物や野菜もたくさんありますので、それらを愛猫にあげて、好むかどうかを試してみるのも一案でしょう。
ただし、猫には絶対に食べさせてはいけない毒を含んだ植物も多く存在します。
そうした植物を口にしてしまった場合、また、猫草を食べて猫に異変が現れた場合は、自己判断せず、直ちに動物病院を受診するようにしてください。
また、皆様から寄せられたファミリーに関する日常の困りごとやお悩みを
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