猫が療法食を食べない時の対処法5つ|よくある療法食に関するQ&A

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「猫が療法食を食べてくれない。どうしたらいいの?」

「療法食をずっと拒否してくる。病気もよくならない上に痩せてきた気がして心配…」

愛猫の体調回復を願っているのに、病院で処方された療法食を食べてくれないと困ってしまいますよね。

療法食は、特定の疾病または健康状態のペットの栄養学的サポートを目的に、獣医師の指導のもとで食事療法に利用する食事です。

病気の猫には食べることも治療の一環となるので、処方された療法食は何とかして食べさせなくてはなりません。
本記事では、猫が療法食を食べない理由に言及し、食べさせるための5つの対処法を解説します

この記事でわかること
・猫が療法食を食べない2つの理由
・猫が療法食を食べないときの5つの対処法
・猫の健康を考えるなら!療法食は獣医の指導のもとに与えよう

記事の終わりには、猫の療法食に関するよくある4つの疑問にもお答えしていきます

愛猫の健康と、一緒に過ごす楽しい毎日のために、療法食に関する知識をしっかりと身につけておきましょう。

1.猫が療法食を食べない2つの理由

猫が療法食を食べない理由は、主に2つ考えられます。

猫が療法食を食べない理由
1.療法食を警戒しているから
2.療法食がおいしくないから

それぞれ説明しましょう。

1-1.療法食を警戒しているから

猫が療法食を食べない最大の理由として、療法食を警戒しているということが挙げられます。

初めて見る、初めての匂いがする療法食に対して、「これは危険なものかも?」と感じてしまうのです

猫はもともと警戒心の強い動物です。

病気で弱っているときは、その本能がより強く働き、いつもと違うものや変化に対して敏感になり、抵抗感も増します。

人間に置き換えてみるとよくわかります。

体の調子が悪いときに、いきなり未知の食べ物を出されて喜んで口にする人はいないでしょう。

「病気に効くから」といわれれば人間は納得しますが、猫にはそれがわからないのですから、警戒して、初めて出された療法食を食べないのも頷けます。

1-2.療法食がおいしくないから

身も蓋もない言い方になりますが、もう一つの理由は、なんといっても療法食がおいしくないからです。

病状改善に効果をもたらすために、特殊な栄養バランスで作られている療法食は、食べ慣れたご飯の味と違う上に、特に好きな匂いや味がするわけでもないので、猫は興味を示さないのです

猫は一般に、次の4つの栄養素が入ったものをおいしいと感じるといわれています。

・たんぱく質
・リン
・ナトリウム
・脂肪

療法食ではこうした栄養素が制限されていることが多いです。

特に、猫が1番かかりやすい病気である尿路疾患と腎臓病の療法食では、たんぱく質、リン、ナトリウムの3つが制限されています。つまり、猫にとって「おいしくない」のです

猫は基本、味にうるさく、気に入らないものは食べない子が多い動物です。

一度おいしくないと感じてしまうと、療法食を受け付けなくなってしまう可能性があります。

いかがでしょうか。

猫が療法食を食べないのにはこうした理由が考えられますが、冒頭でお伝えしたように、療法食を食べることは治療の一環でもあるので、何とかして食べさせなくてはなりません。次章では、「猫が療法食を食べないときの対処法」を解説します。

2.猫が療法食を食べないときの5つの対処法

猫が療法食を食べないときの対処法を5つご紹介します。

猫が療法食を食べないときの対処法
1.いつもご飯を食べるときと同じ環境で与える
2.普段のご飯に療法食を混ぜながら徐々に慣らす
3.療法食を温めて猫に与える
4.療法食に愛猫の好物の匂いをつける
5.獣医に相談してメーカーやタイプを変えてもらう

それぞれ説明していきましょう。

2-1.いつもご飯を食べるときと同じ環境で与える

対処法のひとつめは、療法食を意識的にいつも通りの環境で与えるということです。

いつもご飯を食べるときと環境が違っていると、匂いや味以前に警戒心から、猫は療法食を拒否してしまうからです。

本来単独で行動する動物である猫は警戒心が強く慎重で、慣れないことには敏感に反応してしまいます。

たとえば次のようなことは、猫に「あれ、何か様子がおかしい…」と感じさせるのでやめましょう。

・いつもの食事と違う場所で食べさせる
・食べるかどうかを飼い主がじっと目を離さず見つめている

猫に療法食を与えるときは、まず、いつもと同じ環境で、飼い主もいつも通りの態度をとることを心がけてください。

2-2.普段のご飯に療法食を混ぜながら徐々に慣らす

療法食にいきなり切り替えて出すのではなく、いつものご飯に混ぜながら徐々に療法食を増やして慣らしていく形をとると、猫が食べてくれやすいです。

いきなりご飯が療法食に変わると、猫は警戒心を抱いてしまって口にしないのです。

普段通りのフードに療法食を少しだけ混ぜて出せば、猫は多少「ん?」と思っても、いつもの匂いと味につられて食べます。

そうやって少しずつ療法食の味や匂いに慣れさせ、1週間から10日程度かけて徐々に療法食の比率を増やしていくと、療法食が食べられるようになります

警戒心の強い猫には、療法食を普段のご飯に混ぜながら徐々にゆっくりと切り替えていく方法がおすすめです。

2-3.療法食を温めて猫に与える

猫が療法食をどうしても食べないときは、人間の体温程度に温めて与えてみましょう

温めることで、香りが強くなり猫の食欲が刺激されます

療法食を猫が食べないときの対処法として、温めて与えると良いということは、平成25年に日本獣医師会が発表した「療法食の適正使用に向けた課題と対応​​」というレポートにも記載されています。

ウェットの場合はレンジで温めれば良いですが、ドライフードの場合は温めにくいので、療法食1食に対して半分くらいのぬるま湯を足し10分くらい置いてふやかします(※)。

(※)ふやかしたお湯にも有効成分が流れ出ていますので捨てずに食べさせるようにしてください

どちらの場合も、温めすぎたり、熱湯をかけたりすると、療法食の効果が薄れてしまう可能性があるので、「人肌程度」ということに留意して温めるようにしてください。

2-4.療法食に愛猫の好物の匂いをつける

療法食に猫が好きな食べ物の匂いをつけると、興味を示して食いつく可能性があります。

嗅覚の発達した猫にとっては、「匂いが良い=美味しい」ということなので、好きな匂いに惹かれるのです。

たとえば、かつお節の好きな猫なら、かつお節を網状のネットに入れてフードが入った容器や袋に入れて一晩放置すると匂いがつきます。

他にも、煮干しやジャーキーなど、愛猫の好物で試してみましょう。

そのまま混ぜると、療法食の効果が薄れたり、栄養バランスを壊してしまう可能性があるので、あくまでも「匂いだけをつける」ということに留意してください

※療法食によっては匂いだけでも栄養バランスに影響を与えてしまう場合があります。少しでも疑問を感じる場合は、獣医に相談してアドバイスをうけましょう。

2-5.獣医に相談してメーカーやタイプを変えてもらう

猫が療法食を食べないときの対処法として、獣医に相談してメーカーやタイプを変えてもらうのも一案です。

今の療法食の匂いや食感が猫の好みでなかった場合、違うタイプに変わった途端に食べるようになる可能性があります。

薬にも多くの種類があるように、ひとつの病気に効く療法食は1種類ではありません。

メーカーも様々ありますし、タイプにしても、ドライタイプやウェットタイプ、缶詰など同じ商品に複数のタイプが存在していることがほとんどです。

食べてくれない療法食は、愛猫に合っていないのかもしれません。

今の状況を動物病院の獣医に説明して、変更できないか相談してみましょう。

※療法食の変更は必ず獣医に相談してから決めてください。勝手に変更して医師の処方でない療法食を与えると、効果が望めなくなったり、別の病気を引き起こす可能性があります。

3.猫の健康を考えるなら!療法食は獣医の指導のもとに与えよう

猫が療法食を食べない理由や対処法を解説してきましたが、ここで1点ご確認したいことがあります。

そもそも、その療法食は獣医の指示で与えているものでしょうか?

2章で解説したように、猫の療法食を変えるのも方法の1つですが、市販で売っている療法食を自己判断で購入して与えるのは今すぐやめましょう

医師の処方でない療法食を与えると、効果が望めないばかりでなく、別の病を引き起こす可能性があります

療法食は、病気治療や健康回復のために、その猫の体質や体調に合ったものを獣医が処方して使用するのが基本です。

昨今、市販で多くの種類の療法食が手に入りますが、素人判断で猫にマッチしていない療法食を与えてしまうと、アナフィラキシーショックなど取り返しのつかない事態を招く恐れがあります。

現在、療法食はより専門的に、細分化した機能を持つようになり、たとえば同じ病気の療法食でも、「肥満気味の猫向きで食の細い子には合わない」とか「〇〇症に効くがアレルギー体質の猫と相性が悪い」など、様々な種類があります。

その療法食が特定の病気に効く効かないということ以前に、その猫に合うか合わないか?の判断も求められるので、素人が勝手に選んで与えるのは危険なのです。

療法食もロイヤルカナンやヒルズなど、色々なメーカーから販売されています。
その子に合った療法食をかかりつけの獣医の指導のもと、選択しましょう。

4.猫の療法食に関するよくある疑問|Q&A

猫の療法食に関するよくある4つの疑問にお答えしていきます。

猫の療法食に関するよくある疑問
1.療法食と市販の総合栄養食は違うものですか?
2.飼い猫の健康維持のために療法食をあげてもいいですか?
3.療法食を食べる期間中おやつを与えても良いですか?
4.病院で処方された療法食がなくなったら市販のものを追加していいですか?
5.療法食はこの先ずっと続けることになるのですか?

それぞれお答えしていきますので、気になるところからみていってくださいね。

4-1.療法食と市販の総合栄養食は違うものですか?

答え
用途も内容も違うものになります

療法食は特定の疾病または健康状態の犬猫の栄養管理のため、栄養成分の

量や比率が調整されたフード​​。

獣医が症状を診て、処方するものです

総合栄養食は主食として与えることを前提に栄養素をバランスよく配合したもので、ペットの健康のために、飼い主が選んで与えることができます。

4-2.飼い猫の健康維持のために療法食をあげてもいいですか?

答え
健康な猫に予防のために与えるのはNGです

療法食は獣医の診断で治療の一環として与えるものであり、健康体の猫に対して「病気予防」として与えるものではありません。

治療の必要がない元気な猫に与えると、かえって健康を害してしまう可能性があります

飼い猫の健康維持や病気予防を目的とする場合は、市販のサプリメントや総合栄養食から愛猫に合うものを選びましょう。

4-3.療法食を食べる期間中おやつを与えても良いですか?

答え
一般のおやつは与えないでください

一般のおやつを与えるのは控えてください。

療法食を食べている期間に、普段食べているおやつを与えると、食事療法の効果が期待通りに発揮されない場合があります。
ただし、療法食と同じ栄養特性のおやつタイプの療法食であれば与えても良い場合がありますので、獣医に相談してみてください

4-4.病院で処方された療法食がなくなったら市販のものを追加していいですか?

答え
医師の診断を受けずに市販の療法食を購入するのはNGです

医師の判断なしに市販のものを追加購入するのはやめましょう。

市販の療法食を使用したい場合は、医師に相談して、許可を得てから購入するようにしてください

処方された療法食がなくなったときには、病気の進行や健康状態に合わせて、同じ療法食を続けるかどうかの検討や、元のフードに戻していくなどの判断が必要になります

自己判断で、同じ療法食を追加購入して食べさせ続けることで、かえって病気の回復が遅くなってしまうことも考えられます。

療法食を食べ切ったら、まずは病院を受診して経過を診てもらい、今後の食事療法について相談しましょう。

4-5.療法食はこの先ずっと続けることになるのですか?

答え
そんなことはないです。獣医の判断で元のフードに戻せます

たとえば、尿石症で療法食を始めたのであれば、石が溶けて結晶が見られなくなれば、獣医の指導のもと、経過観察をしながら徐々に元のフードに戻していけます。

肥満が原因であれば、標準体重になり、獣医の了解が得られれば、以前の食事に切り替えることも可能です。

このように、療法食はずっと続くわけではありませんが、やめるタイミングは、獣医の判断に委ねましょう飼い主の独自の判断で勝手にやめてしまうと、体調を崩したり、一度落ち着いた症状がぶり返してしまう可能性があります

5.まとめ

猫が療法食を食べない理由は2つ考えられます。

1.療法食を警戒しているから
2.療法食がおいしくないから

食べさせるための対処法は5つあります。

1.いつもご飯を食べるときと同じ環境で与える
2.普段のご飯に療法食を混ぜながら徐々に慣らす
3.療法食を温めて猫に与える
4.療法食に愛猫の好物の匂いをつける
5.獣医に相談してメーカーやタイプを変えてもらう

ただし、素人判断で購入した療法食を、無理に猫に与えようとしてはいけません。

療法食は、その猫の体質や体調に合ったものを獣医が処方して使用するフードであり、飼い主の判断で勝手な療法食を与えると、アレルギーや別の病を引き起こす可能性があります。

愛猫の療法食に関するお悩みの解消に、ぜひこの記事を役立てて頂けたらと思います。

また、皆様から寄せられたファミリーに関する日常の困りごとやお悩みを
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